瓦礫の中から言葉を拾い集め

瓦礫の中から言葉を―わたしの<死者>へ (NHK出版新書 363)

瓦礫の中から言葉を―わたしの<死者>へ (NHK出版新書 363)

プリズメン―文化批判と社会 (ちくま学芸文庫)

プリズメン―文化批判と社会 (ちくま学芸文庫)

きょう起きると『こころの時代』で、辺見庸が出ていた。
カミュの書く誠実さや、メディアが死者を物化してしまうのに対して、死者ひとりひとりに言葉をあてがう大切さなどを述べていた。
震災文学は質が悪いというひとがいたが、辺見さんの『眼の海』はどうだろう。
『もの食う人びと』を少し読んだら、日本の飢渇の予感を書いていた。
92年末に。
震災後、言葉を商品化することの怒りもあるのか。
アウシュヴィッツ以後、詩を書くことは野蛮だ」アドルノ
「詩とは翻訳によって失われるもののことである」フロスト
世界文学とは「翻訳において価値を増す著作のことだ」ダムロッシュ
又吉さんは岸本佐知子を知ってたなあ。
ニーチェはそらんじられる寸鉄を推奨してた。
「読書する怠け者を憎む」ツァラトゥストラ
犯罪は本質ではなく、例外行為だ。
震災と入れ替えて考えるとどうか。
個人は例外なもの。
それが均されてしまう。
血で書くのは私小説だけじゃない。
SFを血で書く。