『ノーアート・ノーライフ』


きのうは、中京大学文化市民会館プルニエホールに、ナイロン100℃の芝居を観に行った。
ここが金山ホールと呼ばれていたころ、舞台道具の搬入のバイトを何度かした。
取っ払いのお金で、近くのオタッキーに即行って、『ファミスタ』を買ったような。
芝居は、1970年代のパリの酒場を舞台にした喜劇。
ゲスト出演に温水洋一山崎一
もらったほかのチラシに六角慎司の名が。
彼のことを六角精児だと勘違いしていた時期があった。
演劇を観て、あとあと気づいたのは、廣川三憲が演じていたモズの書いていた小説が現実化しているということ。
エセ芸術家の詐欺行為。
開演前にケラさんの挨拶を読んだが、そこで芸術の相対的評価についての戸惑いのようなものが書かれていた。
アートは、詐欺である。
しかし、人生そのものも詐欺みたいなものなのかもしれない。
村上春樹の結婚詐欺小説とは違った意味で。
いや、詐欺はやっぱ、あかんか。
詐欺行為に否応なく手を染めながら、そこからの離脱の闘いが人生か。
アスナル金山のまり書房で、『ディアローグ ドゥルーズの思想』、又吉直樹『第2図書係補佐』を兄が購入。
まったんが、中原昌也笙野頼子を読んでいるとはなあ。
それでは、紅茶を飲んだあと、散歩に行ってきます。