フォーエヴァーモーツアルト(1996) 観賞

とある魔術の禁書目録 〈特装版〉 SET1 [DVD]

とある魔術の禁書目録 〈特装版〉 SET1 [DVD]

中国の友人から借りっぱなしのゴダールコレクションより観る。
浅田彰が一番にすすめていて期待が大きかった分、ちょっと拍子抜け。
しかし細かい筋は判らねどもゴダール特有の映像体験はなにものにもかえがたいような。
幻想かな。
ジャミラがいい。
カミュカミーユとか。
サラエヴォが強烈。
ジガ・ヴェルトフ集団のときより鮮烈な気が。
「我思うゆえに我あり」の最初の我と次の我とが違うなんていう話もおもしろい。
ガードルに釘づけになったり、砂浜で倒れたり、コンサートで口をあんぐり開けたりする役者もおもしろかった。
ジャミラがスープを全然飲めないとことか、いちいち芸が細かい。
マルローとかユゴーとか王の朝食、王子の昼食、貧者の夕食とかドン・キホーテの発生とかの引用は相変わらずシャープ。
ターミネーター4(字幕だけではなくセリフでもこう言っているのか)を観に行こうと言う少年たちもよかった。
全体を通して、まさにフランスという感じ。
北野武がいま日本でやっていることと同列か、それ以上か。
私のゴダール一番は「はなればなれに」かな。
以上。
       *
きのう、とある魔術の禁書目録(インデックス)を観る。
春昼さん情報で知った。
東海地方では初回だった。
話の省略や一般人のリアクションに新しさを感じたが、あとは普通のライトノベルな感じだった。
あんまラノべ知らないけど。
巨乳キャラが気になった。
       *
WBのモブ・ノリオ「絶対兵役拒否宣言」(最終回)を読む。
モブさんはとてもいい人そうですね。
偏見を持ってました。
大江健三郎×ル・クレジオ中央公論は持ってるままで読んでない。
モブさんによると大事な対談内容がカットされているようですが。
WBのバックナンバーを当たらないとどんなところが省略されているか判らんのがもどかしい。
「都市は永遠のものだとわたしたちに信じさせるのは、都市の策略の一つである」
というル・クレジオの言葉がその一部なのかなあ。
中公は、きょうの夜にでも読んでみます。
       *
寝ながら文學界10・11を読む。
平山夢明のエッセイ「しくじり小僧」はパソコンの起動中に読んだ。
こんな経験が作品の熱さに活かされているのではないか。
ちなみに「『1Q84プラハ究極論」を昨晩、脱稿しました。
原稿用紙20枚くらいか。
計2か月弱くらいで書き終わったか。
あとはリレー小説。
そして精読し推敲。
それが終われば印刷手続きの後、創元SF短編賞向けの梗概と書き足しをする。
文學界に話を戻せば、鳥の眼・虫の眼「困難の季節」、「高行健の印象」四方田犬彦、「同人雑誌はいま」伊藤氏貴、「新人賞 下読み委員匿名座談会」「四次選考講評」(出だし部分)をおとついよりきのうまで読む。
2003年に一度だけ血迷って最低の作品を文學界新人賞に送りつけたが、編集者が3分の1に選り分ける一次選考で落ちてるでしょうね。
もうあんな恥ずかしいことはしたくないと思いながら同じ失敗を繰り返してきました。
「自意識と無意識がだだ漏れになっているものは落とします」
「コンセプトもなければ文体に対する意識もなくてプロフィールそのままというような作品」
「受賞作には自意識を斜めから見て、相対化する視点がかならずある」
「少し前だと中原昌也さんっぽいのが多かった」
「望ましい傲慢さは、読む人のことを考えている傲慢さです」
胸が痛いです。
同人誌も文章を磨き日常生活を描く閉鎖空間というし。
居場所がありません。
       *
きのうより夜の散歩を開始しました。
MJで言っていたジュアルKBアツシの影響でしょうか。
ホラー映画を観てから、というのではありませんが、ゴダールを観てからだったしなあ。
高須クリニックのCMに出てくる絵がもっともいい美術作品だと思っていたこともあったし。
かなりやばそうです。
それでは。