わたしたちは無傷な別人である

ファイト・クラブ (ハヤカワ文庫NV)

ファイト・クラブ (ハヤカワ文庫NV)

光待つ場所へ

光待つ場所へ

きのうはあいちトリエンナーレの一環である、芸文の芸術劇場小ホールで行われたチェルフィッチュの芝居を観に行きました。
観客は200名くらい。
2時間弱でした。
たびたび女優がタイマーをかけ時間を計り、何分後になになにが起きると予言してアラームで知らせるというので、会場から少々笑いが起きたときがありました。
このタイマーを落としてしまうというシーンもあったが演出なのかハプニングなのか。
そのあと円陣みたいなものをつくっていたので故意なのか。
モノローグがいつのまにか選挙管理センターのお知らせになっている箇所も笑えた。
小道具のビールのロング缶が劇中でてくる高層タワーマンションにも見えた。
赤い服を着ている大男がバス停が出てくるところでまるでそれに見えてしまうところもあった。
レジ袋に手を入れ、腕を上げて、ぐるぐる回すという行為が、話にでてくる遠くの公園でパンを食べている男のようで不思議だった。
役者さんは男性3人、女性4人でした。
みずきちゃんというキャラを同時に3人が演じていて奇妙でした。
コンタクト・ゴンゾーと岡田利規のアフタートークでも話題になった、先進国というおかしな世界について考察しているよう。
タイトルは1回、わたしたちは無傷な別人であるのか? に変更されていたようです。
しあわせな夫婦が2009年8月29日に妻の会社の同僚みずきちゃんを自宅のマンションに呼んで、ご飯を食べ、翌日選挙に行くというのがだいたいの筋。
このしあわせというのがポイントです。
妻はなにかに非常に恐怖し怯えている。
旦那とのセックス中に、わたしもなにかしてあげたくなったが、しなくていいと言われた、というのが非常に心に残りました。
快適な住居で夫婦生活が営める、しあわせそうに見えるカップル。
建設中の高層タワーマンションに引っ越そうとしている。
それでもそれは無傷な別人になってしまう、生活の空虚感というか絶望感というかなんというか。
しかし奥行きというか幅はちゃんと不確かだがある。
すべてが平面のような世界でなんとか野蛮さを出そうともがいている感はあったような。
しかし振りきれてしまう怖ろしさもある。
ゴンゾーさんがファイトクラブの原作を読んでいるのが驚きでした。
会場はおおきな溜息をするひとがいたりで岡田さん自身も「苦痛」と表現していた演出法も、初期のほうが一見おもしろそうですが、本作もとても表現しにくい、いまを描いていると思いました。
振りきれたとしてもまたすぐに平地されなにもなかったように続く世界。
平和でも生きるのは大変です。
       *
情熱大陸名久井直子
化粧扉、総扉、小口、花ぎれ、本文(ほんもん)なるほどねえ。
こんな仕事馬鹿になりたいもんだ。
福永信の著作が机に平積みされていた。
山崎ナオコーラもなんか飲んでたなあ。
豊崎由美もでてたのか。
       *
矢野優がきのう豊田市に来たよう。
美術館に行ったみたい。
駅前の喫茶店にも入ったとか。
多和田葉子も豊田に来ていた。
同じ土俵に上がらんでもいつか目にものみせちゃるよ。
おもてにでろい!
       *
ゾンビランドは10月4日までやりそうですね。
10時、1時、5時。
12:00金山集合→駐車場→マック→カラオケ→ゾンビ(5:05)→正文館→焼き肉
今池と名駅を行き来することになりますかね。
集合時間をはやくして、ゾンビを1:05にするのもいいですかね。
あまりに詰め込みすぎか。
ご意見待ってます。
       *
自室の模様替えをひさびさにしました。
机はうしろに壁がないと後ろ盾がなくなるそう。
いいともで出雲阿国が言ってました。
アマチュア作家を目指し過ぎて読者の存在を忘れていた。
考えを改めたいです。
それでは。