人間の羊、蜜柑 読了

舞踏会・蜜柑 (角川文庫)

舞踏会・蜜柑 (角川文庫)

文学の宿命 (1940年)

文学の宿命 (1940年)

きょうも外出してません。
これで4日連続。
便通も悪くなりました。
それはあしたアジカンライブがあるので体力を温存しているからでした。
昼はあいちトリエンナーレを見物しようかと。
スタパ滝川クリステルなので、ゲゲゲの女房も観てから出かけましょうか。
きのうは2つの小説を読み終えました。
どちらも短編で非常によかったです。
人間の羊は大江健三郎23才の作。
兄も読んだようです。
四つん這いになって列をつくり進むというのは、神さまぁ〜ずを連想しました。
蜜柑は芥川龍之介
赤帽という駅で荷物を運ぶことを生業とするひとがいましたが、いまの同じ名前の引っ越し屋さんもこの職から取ったんでしょうか。
つぎはJブンガクでも日テレのむかしの所ジョージが司会だった名作劇場みたいな番組でも取り上げられていた、地獄変(hell screen)を読みます。
笙野頼子地獄変で一篇書いていたような。
芥川作品でこれを一番に推すひとが東京にいた。
大江さんの定義集が今月いつにあったか、きのう煩悶していたらなんのことはない、きょうでした。
新しく小説を書き始める人に④ 核心示すデュアメルの語り として以下の引用をしてました。


それぢや、まづ第一に生活なさいよ。さう、人生の乳房からたつぷり乳をお飲みなさい。将来生れる君の創作を養ひ育てるんですね。君は立派な小説を作りたいと言ふんでせう? そん


なら、よござんすか、どこかの船にでも乗りこみ給へよ。さゝやかな仕事をしながら世界を駆けまはり、貧乏も我慢し給へ。急いで筆を採るのはおよしなさい。苦しみも試練も忍縦なさ


い。幾百となくゐる多くの人達を見給へな。そして、私が多くの人達を見給へと言ふ場合、その意味は、人々によつて不幸に陥られたり、また人々を幸福にする為に不幸になつたりする


のを拒むな、といふ意味なのです。(中略)立派な小説を作りたいと言ふのでせう? それぢや君! まづ手始めに、そんなことをあまり考へつめないやうにし給へな。行手をきめずに


出かけ給へ。眼や耳や鼻や口を開けて置くのだ。心を開け放しにして、待ち給へ。丁度、あのセルヴァンテスのように


「文学の宿命」ジョルジュ・デュアメル著 渡辺一夫


ここにはありませんでしたが、セルヴァンテスは奴隷になったりして50才から故郷で小説を書き始めたとか。
人生50年から新しく小説を書く。
石田衣良もこんなことオーサービジットで言ってたなあ。
ドラゴンズ×タイガース 最後の天王山か。
緊張する一戦です。
いざ。