夏の少年 読了

ペルディード・ストリート・ステーション (プラチナ・ファンタジイ)

ペルディード・ストリート・ステーション (プラチナ・ファンタジイ)

勝手にふるえてろ

勝手にふるえてろ

竹内みちまろさんの第12回長塚節文学賞優秀賞受賞作を読みました。
第9回文学フリマのとき、サロン・ド・マロリーナ創刊号とともに頂いた本作を読むのが遅すぎて恐縮です。
国語の教科書に載っていてもおかしくなさそうな好編。
かといってただ保守的とか古風というのではおさまりきらない非常に野心的で実験的な冒険をしているとも感じる。
選考委員の立松和平さんは”主語が省略され、時どき読み難くなる”と評していましたが、ここにこそこの作品の肝があるような気がしました。
立松さんはむかし村上春樹より評価が高かったすごい作家ですけど、みちまろさんにはあまりこの点を気にせずにこれからも過激にやっていってもらいたいです。
私の小説のほうは、創元SFを断念して、そこに投稿予定だった作品を早稲田文学新人賞にまとめて送ろうかと変心しました。
来年の同人誌向けの絶滅小説もワセブンにまとめようかと。
こうするとまた一から同人誌の作を書かねばならず創元をけっても、トータルであまり楽にはなりませんがワセブンへ充実した渾身作を送れそうでいいかと。
蓮實重彦男爵にSFがつうじるかわかりませんが。
高橋源一郎系という感じで許容されるといいんですが。
以上のようにするともう40枚以上の貯金があることになるので結構楽です。
やっぱりSFは門外漢すぎる。
チャイナ・ミエヴィルというイングランドノリッジ出身の作家が、SFが読みたい! の2009年度海外編の1位になっていたなあ。
ゴダールが名誉オスカーをもらったって。
東国原知事が都知事選に出馬。
キンドルっていつ発売なの。
三浦哲郎死去、79才。
勝手のふるえてろ、買うか否か、文芸誌で満足するか、文庫化や古本を待つか。
きのうは群像のエッセイやコラムをまとめ読みしました。
丹下健太 10・3 ただそこにある本(彼女の保坂和志さん本を踏んで汚損本にしてしまい新しく買いに行った話)
岡崎祥久 10・9 それとなくせずにいたこと(古本売却、日傘、洋梨とホワイトアスパラ)
前田司郎 10・4 カメラに順番をつけるなんて! (友だち数人と温泉に行くならどのカメラにするのかという)
荻世いをら 10・7 閉じ困って(結婚式の衣装合わせのあいだに外出し、あやしげな宗教団体の展示場に入っちゃう話)
ほかにもまだ町田康のやすらい花の書評、池田雄一のベスト3 オルタナ赤ちゃん、岡崎さん、喜多ふありのエッセイなどが付箋を貼って積んであります。
いつかは群像に載りたいものだけど。
でもそんな責任ある仕事はできんような。
古典を読もうとガリヴァ旅行記と我輩は猫である智恵子抄、トロッコをきのう少しずつ消化する。
1Q84BOOK2はあと残り3章。
モンテロッソとハルムスの本を買おうかな。
きょうはこれから書苑イケダに行く予定。
アンアン立ち読みと可笑しい愛、不滅を買おうか。
まだ今月は5000円あるし。
メグリアにはやすらい花があるなあ。
蓮實さんの随想も出たのか。
ユリイカが10年代特集か。
きのうバースの旅路の果てを少し読んだ。
思っていたよりとっつきやすそう。
いろんな手近にある本を読み継いで行きたい。
これが好きです、だけでは通らない。
全体を見回せられる力がないと。
相対的価値判断から絶対的価値判断へ。
スティーブ・ジョブズが言っていた、点を繋げる、愛と喪失。
未来の点は結べない、過去の点だけが結べる。
興味があることを広範囲でやっていく。
その結果が線を引けることになるのか。
絶対性であっても主体的価値判断ではおさまらない真実なき解釈の永遠。
いまにないものを。
きょうはざっとこんなもんです。