第2回創元SF短編賞に応募しよう
- 作者: 田中哲弥,大森望,日下三蔵
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しかし登録した途端、投稿しようとしているこのブログでもカテゴリーにした「一一月二六日上映予定作品(抄)」は、創元に送ればいいんじゃないかと雷鳴に打たれたように変心する。
なんでいまのいままで、そうひらめかなかったんだろう。
ワセブンに発表済みだったからか。
でも「抄」はもともと短過ぎるから、大幅に加筆しないといけない。
だったら新作といっていい。
よって応募を決意する。
でも賞に送るのは、目的ではなく手段です。
目的は小説を書くというだけのこと。
賞は狙いを定めるための目印のようなもんです。
鼻先のニンジンでもない。
結果も気になりますけど、あくまで過程が大事だと。
もちろん評価されたいですが。
自分の評価と相手の評価が一致する、もしくは大きく差が出る、そんなところが醍醐味でしょうか。
だから受かれば正解というのじゃない。
枚数は40字×40行で10〜25枚。
これを400字詰め原稿用紙と勘違いしたり、20字の2倍だから1枚800字で20枚からかと寝ぼけたことばかり。
1枚1600字で原稿用紙に換算すると40枚〜100枚ということだとようやく気付く。
こりゃだめだ。
「抄」は17枚だから、あと最低でも23枚必要。
風呂に入っているときと横になったときにどんどんアイディアがわく。
だいたい最後までの筋立てが出来てしまう。
あとは文章をおこすだけ。
あいかわらず純文学のような堅い文章は書けない。
軽い単調なものになってしまう。
SFもほとんど読まないし。
年刊日本SF傑作選も福永信が載っていたから買ったわけで。
そのあと惰性でこのシリーズを購読し続けているが、まともに読んだことはないありさま。
これじゃあ門前払いか。
でも選考委員の大森望さんも日下三蔵さんもジャンルにはこだわらないと標榜しているようだしなあ。
蓮實賞と同人誌と加えて創元。
ひとつに絞ったほうがいいのか。
でも蓮實賞は相当ハイブローというか、芸術性が高くないといけないような気がするし、ゆるゆるのどーでもいいような破綻しまくりの妄想夢芝居的作品は創元ぐらいハチャメチャでないと通用しなさそう。
大手文芸誌はもちろん体質が合わない。
変な小説はワセブンか同人か創元かネットか電子書籍か……
創元がある新宿小川町って探偵物語の舞台になったところか。
神田界隈にも小川町ってなかったっけ。
しかし久しぶりの創作をする高揚感に満ち溢れている。
うまく書けるかどうか。
心配とともにドキドキ感がある。
こんなスリルはなかなか生活では感じられない。
創作は生活の一部だけど。
とにかくなにかことがおこりそうだ。
私小説書くよりSF書いたほうが楽しいのか。
SFに対する偏見があったが改めよう。
これは間違いなく力になる。