まだプロにはなりたくない

土の中の子供 (新潮文庫)

土の中の子供 (新潮文庫)

リアルワールド (集英社文庫(日本))

リアルワールド (集英社文庫(日本))

なんどもいうようですが、プロにはなりたくありません。
きのうの佐野元春ザ・ソングライターズを観てますますそう思った。
なりたくないというより、なれないのか。
プロはすごいと思う。
尊敬する。
でも自分は違う。
同じようにやろうとは考えない。
櫻井和寿に勝てない、かなわない、というのもあるが。
すごすぎて到底追いつけない。
みじめになる。

こんなすごいことができる、と夢をもらう。
まえも書いただろうけど、無理な恋愛でいっていたか。
夢はもらうが自分がそうしようとは決めない。
感動するが自分も同じような感動をひとに与えようとはしない。
でも参考になるか。
無意識が書かせる。
出来れば私もそんな圧倒的な絶対感覚を得たい。
プロの感覚。
反省と発展的解消。
プロになれるほどの才能はないと決めつけることはないか。
ほんの少しでいいから近づきたい。
正しく誠実に努力することの大切さが判った気がする。
ギリギリまで自分に素直な問いかけをして絞る。
邪念を排して自分で考えかつ個人を通り超す。
既成概念の裏に隠された自分にとっての真実。
個人を通り超すが自分に軸をおく矛盾した姿勢はなかなか爽快だ。
う〜む。
なれるもんならプロになりたいような気もするが、やっぱりまだ無理だ。
もうちょっと時間がいる。
かなりか。
でもエンタメ性をあまり追求はしなくないなあ。
競争をしたくないんだよな。
変なものしか書けんし。
それを逆に探究するしかないか。
       *
土の中の子供、世界の果て、四十日と四十夜のメルヘン、リアルワールド、八月の路上に捨てるなどを少し読む。
私の小説とまったく違う言語で書かれているような気がしてしまう。
同じ日本語なのに。
しょぼ〜ん。
読売新聞阿部和重の福岡での講演記事を読む。
フィクションとリテラシーについて。
虚構には作為性があってリアルなものではないとのこと。
作り込まれた技術が正当に評価されるべきとか。
阿部さんのフィクショナルな作品は大好き。
それにつけ自分の創作はそういう点が大きく欠けていたような。
勉強です。