豊田市美術館と吉本隆明

定本 言語にとって美とはなにか〈1〉 (角川ソフィア文庫)

定本 言語にとって美とはなにか〈1〉 (角川ソフィア文庫)

ふたくちおとこ

ふたくちおとこ

きのうは豊田市美術館にアーティストの鼎談を聴きに行きました。
小島久弥・中西信洋・山極満博の三氏。
まえにも見たことのある司会の方もひとり壇上にいました。
スクリーンにそれぞれの方の作品を紹介しながらのアーティストトークでした。
私は山極さんの作品しか知りませんでしたが、どなたも個性的で洗練された知的美術でした。
時間と空間をそれぞれの共通するテーマとしていたようです。
山極さんの内面とずらす表現、身体や価値からずれる作品といった考えが、我に返るおもいでした。
彼の作品は、隅に本を何冊も積んでいるものや、階段のデッドスペースにミニチュアの展示風景とバックヤードを作ったり、蜘蛛と共作したり、ツララや壁が剥げたようにしたり、ダッグがタライに突っ込んだり、畳やエントランスにミニチュアの道路を建設したり、とさまざまです。
それに「なんにもない話」や「off season」「小話」「シンク・ダック」「クモ隠れ」「ゼア・ヒア・アンド・オーバーゼア」などのタイトルをつけています。
これがなかなかおもしろい。
福永信的に好感を持ちました。
日曜日の美術館ということで子どもがいっぱいいました。
天国的な場面がいくつもあり(シャボン玉とか噴水のまわりをぐるぐる走ったり、石を拾おうとしてこけたり)、レストランが一杯で自販機でお菓子を2箱しか食べられなかった空腹を忘れるほどでした。
しかしさすがに帰り歩いたら、頭がふらふらし眠りに就くまで体調が優れませんでした。
それでも元気を出してETVのアンコール「吉本隆明語る〜沈黙から芸術まで〜」は観ました。
アダム・スミスの話のとき、50年間は何時間あって何日になるかの計算にかまけてしまったので、理解できずに終わってしまいました。
あとは自己表出と指示表出や三四郎の森有礼桑原武夫の第二芸術論、手直しと即興、野蛮・未開と現代の違いや平等性の話はようやっと判った気がしました。
文芸批評は宿命を描かねばならない、というのもピンときました。
来週のETVアンコールは永山則夫
これもまた観るか。
きょうは9時からやりすぎ都市伝説がやる。
百年読書会の締め切りはきょう。
両方とも忘れないよう気をつけよう。
きのうの龍馬伝「土佐沸騰」もおもしろかったなあ。
吉田東洋がすごいね。
田中泯か。
前田敦子って出てるのか。
日本髪にすると誰だか判らない。
三味線弾いていたのがそうか。
ランショくんが日本の古本屋で「金色の玄関に」を注文しました。
この勢いで、「ふたくちおとこ」や「ノックする人びと」「リトルモア」(「地球最後の人間」収録)「ファウスト5」(佐藤友哉短篇収録)などを買いたいそうです。
「シネマグラフ覚書」「リタ・ヘイワ―スの背信」とかもか。
いま江原書店からメール。
送料340円かかるとのこと。
まえは290円だったが。
あと郵便振り込みの手数料もかかるし。
アマゾンの一番高かったものより少し安いくらいか。
初版・帯付きだったからこちらにしたのだが。
ま、いいか。
たいして変わらん。
きのう昼飯代を浮かせたから。
きょうはまたこれから接骨院に行きます。
雨が降らいないといいが。