20年計画

ユングのサウンドトラック 菊地成孔の映画と映画音楽の本

ユングのサウンドトラック 菊地成孔の映画と映画音楽の本

読んでいない本について堂々と語る方法

読んでいない本について堂々と語る方法

20年後、55才。
そのときでも小説を書いていられるようにしたい。
いま、徹子の部屋植木等の55才(1982年)の映像をみたが、かなり若かった。
大竹まことの38才も若かった。
いまは60くらいか。
アメリカの夜」みたいな「シンセミア」みたいな小説が書けないものか。
もっと文学過剰なものにしないといけないのか。
アメリカの夜」は引用と断片的エピソードでも、うまく物語性が出ている。
私がいま書いている小説はただ断片なだけだからなあ。
いま34才(今年35)
阿部和重はもうすでにシンセミアを上梓しているころだ。
私は6篇の短篇を同人誌に発表しているだけ。
中原昌也文學界と新潮に「名もなき孤児たちの墓」を連載しているときか。
脂が乗り切った時代だなあ!
これは負けていられない。
自分にもなにかできるはずだ。
20年計画でなにか書けないかなあ。
1年1作。
作品の垂れ流しじゃなくて、もっと批評的に自分の作品を見ないとね。
ただ作家になりたいとかおもうんじゃなく、小説になにを書き、どう書くのかを考えないと。
いま書いている小説は漠然とした筋しかない。
「若い芸術家の肖像」みたいな成長物語にしたらいいのか。
どうしよう。
あと20年毎日小説について考えれば、なんとかならないか。
青年期から脱却。
壮年への準備。
老けこむのはまだ早いか。


きのう、寒いけど書苑イケダへ。
菊池成孔ユングのサウンドトラック」があったからランショくんのために買う。
北川景子表紙の「PS」も買う。
パフュームも載っている。
「暗渠の宿」は探し忘れた。
「本」をもらう。
ワセブン3は入荷しておらず、そのことで店長さんと少し話す。
アンダー30の本も入荷してくれるそう。
バイヤール「読んでいない本について堂々と語る方法」
菊池さん「アフロ・ディズニー」
津村記久子「君は永遠にそいつらより若い」
などを立ち読み。
帰り車庫に寄り、「ロベルトは今夜」を発掘。
遠藤周作が訳している。
澁澤龍彦の名も。
探している映画ファイルはなし。
明日は図書館か。
「存在の耐えられない軽さ」を観る予定。
評論に書くので。
しかし記憶を鮮明に保つため、また原作の記憶を薄めるためにも、もっと締め切りが差し迫ってから観たほうがいいか。
「審判」を観ようかな。


私が55のとき阿部さんは62で中原さんは60か。
2030年。
大江健三郎村上春樹も亡くなっているのか。
哀しいけど、楽しみだなあ。