「地底旅行」なかった

失われた世界―チャレンジャー教授シリーズ (創元SF文庫)

失われた世界―チャレンジャー教授シリーズ (創元SF文庫)

きのう、外出を控えるつもりが、「週刊朝日」と「アンアン」を立ち読みするためにメグリアに行ってしまいました。
ついでにまえあった角川文庫のジュール・ヴェルヌ「地底旅行」を買おうとしましたが、ありませんでした。
ネットでコナン・ドイル「失われた世界」と一緒にいつか買うつもりです。
ブックオフにあるかもしれないし。
あと、文学フリマから入場証と配置図が送られてきました。
当日の同じ会場のイヴェントで、高樹のぶ子原作の映画「マイマイ新子と千年の魔法」の宣伝と、日本ジュール・ヴェルヌ協会の奥泉光を招いての講演会があるとのこと。
ジュール・ヴェルヌのニアミス。
メグリアから帰ってきてから気づきました。
われらがメルキド出版は、配置のH‐11でした。
まえまえから気になっていた、みちまろさんが発起人の同人誌「サロン・ド・マロリーナ」とお隣さんなことが発覚。
あまりの偶然におののきました。
みちまろさんのことは、今年の初めあたりに間宮緑の「牢獄詩人」の感想をなんとなくケータイでみて知った。
文芸誌掲載の小説などの細かい感想を書いていることも、パソコンでインターネットを始めてから、みちまろさんのホームページをのぞいて知った。
みちまろさんの”まろ”とマロリーナの”マロ”がかけてあるのか。
マロってエルマロとかの悪党という意味だろうか。
去年であった、M@D AGEさんも今回参加している。
今年の5月に買い逃した、伊藤計劃のエッセイが載っている巽孝之の科学魔界もある。
兄がみじんこ洞でであった、愛情通信さんや精神病新聞編集部さんもある。
参加しだしてから5年だからいろいろなじみの名が増えてきたか。
銀座線や零文学もがんばっているようだし。
破滅派やロスジェネ&フリーターズフリー早稲田文学編集室もある。
前回いたサークル;Kさんが参加してなかったが、メンバーの緋夜叉さんで検索したら小説が読めた。
岡和田晃さんなんかは、同人雑誌から新しいものはうまれにくいと「社会は存在しない」で自説を述べていたがどうなんだろうか。
自分の書いているものが新しいとは到底おもえないけど。
小説よりも評論のほうが元気があるのが、文学フリマの傾向なのか。
評論といっても自分の好きな作家の名前さえあがってさえいれば、買ってしまうような甘い感じが私のなかにはあるけど。
でも望月倫彦もいっているように、だれか文学フリマから有名なひとが出てきてほしいというのはあるか。
有名じゃなくてもなじみの関係を作られればいいのか。
仲間内で小説を書いたり、評論を書いたりすることが広まるだけでも意義があるような気がする。
文芸誌の編集者なんかはそういう狭いお金にならない立場は許せないらしいけど。
べつにそれでいいじゃんと、開き直りたいものだ。
たしかに仲間内だけでは馴れ合いというか、おたがいに褒め称えておわりとか、そういう温室的な感は否めないかもしれない。
しかしそこから始まればいいような気がする。
それに時間をかければ自分の欠点は自分で判るようになっていくような。
それで徐々に想定距離を広げていけばいいのではないか。
いきなり「1Q84」や「水死」は書けない。
すこしずつの積み重ねに小さな自分だけの世界があっていいのだ。
いきなり文芸誌に応募しても暴力的な結果にやる気を失うだけ。
まずは仲間を徐々に作っていく方がいいような気がする。
それが温室的な関係であっても初めのうちは構わないのではないだろうか。
発表すればどんなかたちでも反応と自分のおもいとの齟齬で傷つくし。
もちろん仲間内で批判しあうことも大事ではある。
しかし一番厳しのは自分自身でありたいものだ。
それには失敗を重ねないといけないが。
私も自主映画や同人誌で傷つき尽くした過去がある。
ほんとに恥ずかしいが、それが積み重なってなんかやな思い出ばかりで、自分の浅はかさを知ったつもりなのに同じ失敗を繰り返して恥の上塗りをまたしている。
その連続が生きるということで、ほんとのほんの少しだけマイナスになったりもしながらなんとか持ちこたえているのがいまなのかもしれない。
なかなか成長しないが、状況は大きく変わっていく。
それが醍醐味だ。
小さな目先のことや大きな構造的なもの、考え方、付き合う人たちの変化。
創作は恋愛に似ているのかもしれない。
その当時は一生懸命なのだが、たえず考えが足りないのだ。
そういうことが見えてくると、自分を客観視できて楽しい。
こんどこそはうまくやろうと再計画するのが楽しいのか。
だから目標は高く持っていたほうがいいのかも。
現状をキープするというのも目標は高いが。
うまくいったときのことをたえずおもいおこし、変化に応えることが大事か。
成功体験に縛られすぎることはいけないと、「カンブリア宮殿」でキョーデンの社長がいってたけど。
一番人気のあるところで勝負をしないといけない、ニッチ産業はありえないというようなこともいっていたような……