中国のO氏に告ぐ

空の怪物アグイー (新潮文庫)

空の怪物アグイー (新潮文庫)

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫)

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫)

O氏よ、あなたはなぜ返事をしないのだ。
O氏よ、毎日が多忙なのは判るが、すこしは気にかけてくれないか。
ああ、O氏。
小説がきょう未明に完成しました。
「ゾンビの遅い夕食」(原稿用紙50枚弱)
あとは推敲をするのみ。
しかし、薄っぺらい日本語の表現にとどまっている。
言語芸術になっていない。
純文章になっていない。
きょう大江健三郎の「不満足」を車中にてすこし読んだが、自分にはまったく及ばない文章のおもしろさがあった。
こどもとおとなの違いだ。
「不満足」執筆時大江さんは27才くらいだけど。
この文章の豊さは少々読みづらいという欠点ではあるが。
それをうめるには、あまりあるイマジネーション。
感服です。
おなじ土俵に立ったら間違いなく相手にされない。
ちがった戦略が必要だろう。
文章の平坦さを反転させて売りにするしかないのか。
帰り際、下市場で川上未映子「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」購入。
これは、川上さんのブログ「純粋悲性批判」からできたエッセイ集の文庫化。
私のブログよりはるかに豊かだ。
自分の意見がしっかりとある。
私の場合はぼやきばかりだ。
人生論的たわごとに終始している。
いま、ここでも。
「ゾンビ〜」は来年の10月に100枚以上に書き足して、「ゾンビたちの夕べ」として群像に応募予定です。
あとは評論と詩と穴埋めページと。
そのあとは来年3月末締め切りらしい早稲田文学新人賞に「がいこつのまち」というのを応募予定。
しかし書き方を根本的にもう一段階あげないとおもしろくならない。
そのためには、ブランショベケットバロウズ、プイグあたりを読みこんだほうがいいのか。
あと後藤明生多和田葉子笙野頼子あたりも。
村上春樹や大江さんを読んでいる場合ではないのか。
なんとなく読んじゃうけど。
こまったもんだ。
権威があるからか。
ぎゃふん。