スカイ・クロラ

拳闘士の休息 (河出文庫 シ 7-1)

拳闘士の休息 (河出文庫 シ 7-1)

シネマトグラフ覚書―映画監督のノート

シネマトグラフ覚書―映画監督のノート

ギンイロノウタ

ギンイロノウタ

きのう「スカイ・クロラ」を観ました。
これといった名シーンはなくとも、地味に感動する話でした。
しかし、過去の映像がフラッシュバックする映像で、初見の絵と繰り返しの絵の合体が、なにか大きな波を引き起こさせるような気もしました。
どこか似通った映像の羅列。
その集積が、えも言われぬ感動を呼ぶ。
輪廻転生の話ともとれるか。
戦死者を”可哀相”と呼ぶことに怒る上司。
戦没者は可哀相ではないのか。
難しい問題である。
ティーチャーという”大人の男”の謎はあのままでよかったのか。
上司の娘の謎も噂だけでおわった。
栗山千明の声がよかった。
攻殻機動隊」や「イノセンス」ほど視覚的面白みはないが、情感深さがある大人な仕上がりか。
きょうレンタルヴィデオ店に行って、「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」を借りる。
300円。
壱の市と伍の市は200円のはずだったのに、2枚レンタル500円、5枚レンタル500円とシステムが変わっていた。
これからは毎週木曜日に借りに行くことにしようか。
この店は、小さなアナログテレビで「ドラゴンボール」をエンドレスで流している。
クリリンが18号を破壊するボタンに躊躇したり、魔人ブーとミスターサタンが掛け合ったり、ブルー将軍とアラレちゃんが遭遇したり。
最後に細かい字で、鳥山明からのメッセージが出るが、それが1回遠目から読めずにおわっているので、また次回読めたらいい。
書苑イケダで、伊藤たかみや喜多ふありの新刊、池澤夏樹の「カデナ」を見る。
「アンアン」の星占いと「週刊朝日」の「批評するココロ」を立ち読み。
東浩紀のは「朝生」のこと。
読んでいると、新人の店員さんが私の横で「プレイボーイ」などの週刊誌の向きを変えたりしていたら、うしろで作業していた店長がやってきて、新人さんを注意。
私に場所を譲れといったよう。
なんだか新人さんに悪いことをしたようで、なにも買わずに帰ろうかとおもっていたのに、トム・ジョーンズの「拳闘士の休息」を購入。
この本屋のバイトさんはよく変わってしまうので、新人さんには長くやってほしいと勝手に老婆心。
帰り際、本は買わずにロベール・ブレッソン「シネマトグラフ覚書」を注文すればよかったと後悔。
しかし外出は必要最低限にして、執筆に時間を割きたいため、注文は来月にしようとおもいをあらためる。
2000円くらい余剰金がでるので、それを注文にあてよう。
しかし来月は大江健三郎「水死」が講談社からでる。
講談社が倒産するというニュースをネットでみたけど大丈夫なのか。
1Q84」が毎日出版文化賞
奥泉光「神器」が野間文芸賞村田沙耶香「ギンイロノウタ」が野間新人賞。
どれもこれも新潮社刊。
講談社はほんとに大丈夫か。
陰ながら応援してます。
「残光」(新潮文庫)はイケダにありませんでした。