作家志望からの手紙
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/09/15
- メディア: 文庫
- 購入: 43人 クリック: 461回
- この商品を含むブログ (457件) を見る
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/05/29
- メディア: 単行本
- 購入: 45人 クリック: 1,408回
- この商品を含むブログ (1279件) を見る
来年の同人誌に「1Q84論」を出そうとしていたので、今年出さずによかった。
まだ1、2読んでないのですけど。
毎日新聞によると、村上さんは「システムの悪」と「物語の善き力」を書きたいそうです。
原理主義やリージョナリズム(地域主義)などの世界的傾向を危惧しているそうです。
浅田彰も「1Q84」という作品を出版していたそうです。
当初は「1985」というタイトルだったが、アント二ー・バージェスが同名の小説を書いていたのを指摘されやめたそうです。
村上さんが群像新人文学賞を獲ってから30年が過ぎた。
当時の第22回では選考委員は佐々木基一、佐多稲子、島尾敏雄、丸谷才一、吉行淳之介の5人。
評論部門では宇野邦一、富岡幸一郎が獲っている。
いまは伊藤たかみ、絲山秋子、田中和生、長嶋有、松浦寿輝の5人。
かなり若返った。
はじめは全員苦手なひとたちばかりとおもっていたが、よく考えるとそうでもないのような気がしてきている。
伊藤さんは中原昌也の「点滅……」を抑えての芥川賞受賞。
絲山さんは文學界新人賞受賞のとき、それに発奮されて、私が次回の文學界に応募したというきっかけをつくったひと。
田中さんは同人誌に発表した作品に論敵として登場させたということがあった。
長嶋さんは第1回大江賞のとき記念対談を見に行ったことがある。
第2回にもいったら立食パーティーの席で長嶋さんを見かけた。
松浦さんは神保町の三省堂で、「官能の哲学」を注文してそのまま入荷してもとりに行かなかったことがあった。
笙野頼子は憎々しくい田中和生のことをおもっていて、群像の未来を危惧しているかもしれないが、ピンチなときこそ群像を救わないといけない。
足を引っ張るばかりかもしれないが、ひとつでも応募数が増えれば御の字と編集部におもわれないだろうか。
でも編集部は残酷で、なんのフォローもない気がする。
ただの拒絶。
落ち込む。
新人賞は落ちても受かっても地獄だ。
同人誌や地方新聞、地方文学賞のほうがまだ気が休まる。
東京はあまりに厳しすぎる。
でも東京ぐらい巨大だとすきまに潜り込めるかもしれない。
プロは嫌だ。
しかし腕はプロ級になりたい。
二律背反。
同人誌作家の延長で大手新人賞も腕試しで狙いたい。
まずは同人誌に発表を主にして、それをふくらませて新人賞に出せば二重投稿にはならないだろうか。
ジム・ジャームッシュの「リミッツ・オブ・コントロール」のタイトルは、バロウズのエッセイからとられているそうだ。
おなじくバロウズの短編からとった「おぼえていないときもある」という名の上映会を開いたことが昔あったけど。
「しんぼる」とか「白夜」はおもしろいのか。
チャド・マレーンはブログで「しんぼる」を「これからなにかおもしろいことをやりますよ」といった大仰なところがなくて心地いいというようなことをいっているようだけど。
「白夜」は「バッシング」「愛の予感」の小林政広監督作品。
マキダイと吉瀬美智子が出ている。
「ちゃんと伝える」とかエグザイルが映画進出する計画があるんですね。
吉瀬さんの美しさを観に劇場に行くのもいいような。
草々
追伸
小説は本格派純文学をなめきった、いい加減で適当なふまじめな作品しか書けません。
純文の脱格ですね。