戦場のメロディと美の巨人たちと文学フリマ

桑港のチャイナ街/あぁモンテンルパの夜は更けて

マックス・エルンスト 〔骰子の7の目 シュルレアリスムと画家叢書〕 (シュルレアリスムと画家叢書 骰子の7の目)

きのうテレビで「戦場のメロディ」（フジテレビ）の前半部分を観た。
第１回紅白歌合戦でトリを務めた渡辺はま子（薬師丸ひろ子）がフィリピンのモンテンルパの戦争犯罪人を救う実話。
被告人たちが作詞・作曲した「あぁモンテンルパの夜はふけて」を渡辺さんが歌い大ヒット、かれらの釈放につながった。
大岡昇平の「俘虜記」を読んでいたので、戦後、無実の罪で戦争犯罪人になってしまうことがあるのは知っていたが……
人間の不完全さを痛感します。
しかしそんな不完全さがひとを救うこともある、皮肉です。

「美の巨人たち」は、マックス・エルンスト。
コラージュやフロッタージュ、デカルコマニーなどの新画法。
「今日の一枚」は、「ナイチンゲールに脅かされる二人の子供」でした。
エルンストの幼少時代、かわいがっていたセキセイインコが死んだ直後に、妹も生まれたというトラウマが書かせた一枚だということ。
ホルンボルンやロプロプという鳥の名の響きがおもしろいです。
たしかキャリントンと付き合っていたようです。

第９回文学フリマの申し込み期限が１５日まで。
今回からキーワードという項目がカタログに加わる。
キーワードを単語で３つつけるというもの。
「中原チルドレン」「Ｊ文学チルドレン」「ロスジェネ論壇」とかいろいろ案があって先延ばしし続けている。

それにしてもミュージックステーションのcoccoはすごかった。
兄が「芸術は女性のものだ！」
と叫んでいました。