新人賞

カメレオン狂のための戦争学習帳

カメレオン狂のための戦争学習帳

SIGHT別冊「日本一怖い! ブック・オブ・ザ・イヤー2006」 (別冊SIGHT)

SIGHT別冊「日本一怖い! ブック・オブ・ザ・イヤー2006」 (別冊SIGHT)

ことしの「すばる」と「新潮」の新人賞に、倉数茂という中国に住んでいるらしい評論家の小説が予選を通過していた。
「すばる」は「イピゲネイア」で第1次予選通過。「新潮」は「蜜と水銀」で二次選考通過でした。
「WB」によく載っているひとですよね。
また英保未紀(あぼ・みき)という大森望の弟も、「新潮」で「ユナイテッド・オナニスツ」で二次選考通過している。
英保さんは2004年の「早稲田文学」でも最終選考に「レターズ」で残っていた。
おなじワセブンの新人賞の予選通過者をみると、池神泰三の「不確かな家系図の要点」や木村逸司の「風葬死した男の置手紙」にタイトルの奇異さにひかれて作者名を検索してみた。
すると、池神さんは劇作家といて活躍している35歳のひとで、木村さんは渓水社の66歳の出版社社長であることが判明した。
ほんといろんなひとが応募するんですね。
5月に「群像」で新人賞を獲った丸岡大介も、おととしの「新潮」で「断食者」というのが最終選考に残っていた。
評価はかんばしくなかったが、それでもへこたれない精神はすごいとおもった。
「カメレオン狂のための戦争学習帳」は今月の「すばる」や「文學界」の書評が載っていて、なんとなく単行本が欲しくなった。


「本の旅人」(2009年9月)の榎本俊二×阿部和重×相川博昭の「思ってたよりフツーじゃない鼎談」を読んだ。
阿部さんのファンは出版界に多いのだろうか。
角川のコバヤシさんをはじめ、SIGHTの洪弘基とか多くのファンがいるよう。
ジョン・ホークスみたいにライターズ・ライターなのか。
でも宮藤勘九郎の親戚の娘さんもコアなファンだそうです。