「素粒子」がなくなったけど、

素粒子 (ちくま文庫)

素粒子 (ちくま文庫)

いきつけの新刊本の入荷は遅いが、文芸書はとても充実している書苑イケダで、ずっと科学のコーナーに置いてあった、ミシェル・ウェルベックの「素粒子」(文庫)がついになくなっていた。
単行本のほうはガイブンのコーナーにいまでもあるけど。
「重力の虹」「ヴァインランド」や「ソドム百二十日」とかもずっと埃をかぶってあったがいつのまにかなくなっていたけど。
いつまでもあるのでは「嫌ならやめとけ」がある。
それで「素粒子」がなくなった棚であきらめ悪くねばってさがし続けていたら、「たけくらべ」と「墨東綺譚」が眼に入った。
たけくらべ」は川上未映子が好きな本としてあげていたのでブックオフでさがしたりしていた。
手にとってみると、樋口一葉作品を現代語訳している本らしく、そこに阿部和重の名が!
ほかにも、松浦理英子藤沢周井辻朱美篠原一の名が。
阿部さんは「わかれ道」を訳しているようだ。
さっそく注文していた「おとうと」とともに購入した。
阿部の芥川賞バブルで舞い込んだ仕事だとおもったら、受賞前2004年末だった。
さすが、書苑イケダ。
マニア本を長く取り置いている。
しかし、この書苑イケダには前田司郎の「グレート生活アドベンチャー」が戯曲のコーナーにあるという伝説がまだ生きている。
そんなこといったら下市場の精文館(よく考えると”下で精”って……)では中原昌也の小説がタレント本のコーナーにありましたけど。
あと「おとうと」は注文しなくても近所のメグリア内の精文館にも置いてありました。
下市場の精文館もこのメグリアのも絶対に潰れないだろうから、極力文芸誌なども書苑イケダで買い物しようとおもっているけど、たびたびふたつの精文館で新刊本などを買ってしまっている。
でも書苑イケダが潰れたら、なんとなく文芸誌を毎月おとな買いすることもなくなるような気がする。
新刊だけ強いメグリアにはきのう行ったが、「ヘヴン」は置いてなかった。
売り切れたのかもしれないが。
そんな不自然な空き場所は一冊のスペース分一箇所くらいだった。
やっぱり書苑イケダで買うか。
「思ってたよりフツーですね」①も、書苑イケダで注文。
新潮文庫の9月の新刊、青木淳悟の「四十日と四十夜のメルヘン」と鹿島田真希の「六〇〇〇度の愛」も欲しい。
苦手意識撲滅のために。