春昼(はるひる)さんとの出会い
春昼(しゅんちゅう);春昼後刻(しゅんちゅうごこく) (岩波文庫)
- 作者: 泉鏡花
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1987/04/16
- メディア: 文庫
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- 作者: ジャックデリダ,Jacques Derrida,松浦寿輝
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 1999/06
- メディア: 単行本
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以前は野尻有希さんなどの名前をつかっていたようだ。
1978年5月22日生まれで、1975年5月24日生まれの私と近い。
8年くらいで27回新人賞に応募したそうだ。
ネットにアップされている小説をすこしだけ拝読させてもらった。
なにせいままでに書いた小説(新人賞に送れなかったものも含めて)がすべて読めるのだ。
もう賞には送らず、電子書籍で発表をするとか。
ブログのほうも少々読んだが、春昼さんはものすごく頭が切れる印象だ。
ミクシィのレビューなどでも、雑多で素晴らしい感想を読んだ。
ツイッターもそく兄弟でフォローした。
春昼さんの作風は言葉が簡潔ななかで、過剰な描写もあり、トリップ感も味わえる。
だがその超越した言葉がどれも理解不能という理解ですんでいるきらいがあるような気もした。
理解を理解不能にする混沌さが必要というか。
全体的に単純な完結性があるというか。
もちろんそのドライさがいいともいえる。
いまさら言葉を重視せよ、といわれ文学的な文体を書いてもしょうがない。
物語は素晴らしく解体されている。
擬古的な文体でなく、なにか超越的な想像力がたち現われるようなもの。
そういった描写を否定しているのかもしれないが。
私も前衛小説だとおもっているものを書いているが、文章が普通とか評論調とかいろいろ指摘される。
そして、純文学は否定したい。
自分はえらそうに春昼さんの傑作小説を論じているが、自作はひどいもんだ。
それでもなお言葉をつぐとしたら……
春昼さんの作品のタイトルと拙作のタイトルが似ていた。
私のは絶滅小説というんですが。
そういえば、いちどこのキーワードで検索したら春昼さんのホームページに出たような記憶もあります。
あと、よかったら文学フリマとかに参加してもらいたい。
私も参加していますが、いつも試行錯誤です。
できるだけ訳わかんなくしようとは思ってますが。
どうも徹底不足です。
春昼さんに大いに刺激を受け、ぜひこれからも変な小説を書き続けたいです。
本気を出したいです。
実験を思う存分したいです。
物語でもなく言葉でもなく。
まずは説明的、客観的な描写をもっとゆがませ、基底材を猛り狂わせる文章構成にしたほうがいいでしょうか。
これは春昼さんにも私にもどちらにでも語りかけるものです。
文体という閉ざされた芸術ではなく、展開する妙を。
もっとなにが書いてあるのかわからんくなるような。
私も自作を冷静に考えるとなんとも読者が楽しめることが出来んような。
前衛でも充分に読者を夢中にできる。
まだまだできるはずだ。
書き出しを書きなおそうかな……
でも、とにかく春昼さんはすごいです。
これからも応援してます。