『ビッグ・フィッシュ』(2003)鑑賞

文藝 2011年 02月号 [雑誌]

文藝 2011年 02月号 [雑誌]

ティム・バートンの傑作。
公開当時CMを観た憶えはありましたが、まったく忘れていた作品でした。
中原昌也が監督の来日時にインタビューをしていたと、兄が言って借りました。
エンドロールの歌もいいし、ラストはほんと泣かせる。
コメディタッチでファンタジー色が強いですが、これが逆にリアルな人生をより活写している。
リアルとフィクションについて改めて考えさせられる内容でした。
意外と好きなスティーブ・ブシェミも出ているし。
蓮實重彦が『真夜中』の「映画長話」で、ティム・バートンを軽視する風潮が最近あると憤っていましたが、その理由はこの作品の素晴らしさにあったのではないでしょうか。
       *
ツイッターに2013年発表の第56回群像新人文学賞に送るまでのこの2年間が大切と書いた。
いまの35才が体力的にも精神的にも一番安定している。
べつに40代になっても賞を獲らずとも小説は書いていると思うが。
でも現在はとても大事な時期だと思う。
しかし今月から文芸誌は基本群像しか買わないことにしたけど。
文藝は中原昌也の小説が載っているようなので購入予定だが。
文學界、新潮、すばるは買わない方向で。
これは文芸誌が電子化になるように紙を不買運動するためである。
やっぱり全誌買ったほうがいいか。
4年間全誌買い続けたが……
わかりません。
いまが大切な時期だからねえ。
これから人生の本番が始まる。
どう生きたかが決まる。
スーザン・ソンタグは自分のことは考えるなと言った。
40代までに賞を獲るなんていうことはどうでもいい。
小さいころも10代も20代も大変だった。
でもいまより豊かだった。
苦しかった分。
いまは単純な自己嫌悪くらいで情報も画一的だ。
だから安定している。
よりシンプルになった。
洗練され過ぎた。
中国の友人へ。
帰国したら『クリスマス・ストーリー』か『白いリボン』を観ましょうか。
流行りに迎合しているのか。
みんなに遅れないようついていくだけで精いっぱいか。
反時代的になろう。
人生を自由に組み換えられるようにしよう。
自前の遺伝子操作ができるように。
長々と続けちゃいました。
それでは。