別れの道

別れる力 大人の流儀3

別れる力 大人の流儀3

今年は、別れの年だった。

 伊集院静の『別れる力』じゃないけど。

まず、ブログを週休1日から週1回更新にしたし。

群像とグラビア雑誌を買うのをやめたし。

10年使ったベッドを変えたし。

10時間睡眠もさよならして、7時間になった。

寝ぼけを解消するため、ずっとやめていたコーヒーを再開した。

便秘対策にマテ茶を飲んできたのも今年からか。

去って行ったひともいた。

8年に渡ったワセブン新人賞も見切りをつけたなあ。

そして、年末とどめの一発は、コルク新人賞だった。

これで、すばる文学賞はふっとぶことに。

「ワインのコルクのように、作品を世界中に届け、後世にも読まれるために不可欠な存在」になることが目標だそうだ。

講談社を退職した若い二人が、資本金500万で立ち上げたエージェント会社。

まさに芥川賞の抑圧のため内向きな権威を振りかざす見栄ばかりの大手文芸5誌とは別の力。

純文学かどうかの判断ではなく、おもしろさ第一の基準は、爽快だ。

これは、いけるやもしれん。

私的確信、絶対感覚。

でも、創元SFも楽しみだ。

きのう、「盤上の夜」を読了した。

かなり、言葉を尽くしていて、よかった。

あと、終末の日の『ふしぎの海のナディア』第35回「ブルーウォ―タ―の秘密」は相当やりすぎ都市伝説とシンクロしていた。

それから、当ブログもはてなダイアリーから引っ越し、リニューアル。

背景デザインは、ブリューゲル

天使が舞い落ちてこようと、農耕に励む絵に、自分を託した。

では、みなさん、よいお年を。

 

 

 

ふたつの道

現代好色伝/テロルの季節 [DVD]

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創元SF短編賞とすばる文学賞のふたつの選択肢をともに選ぼう。
SFと純文学、どちらなのか曖昧なままでいい。
円城塔小松左京賞文學界新人賞みたいに。
それで、すばるの選考委員の本を読めれば読んでみようと思って、いろいろ手を出している。
つまらなければ途中でやめればいいだけのこと。
あまり真面目に読む気はない。
そうはいっても江國香織の『つめたいよるに』はおもしろそう。
ただ読みやすいだけかもしれんが。
それぞれに逃げ道を作っておくのはいいことだ。
SFと純文を自由に往還できる橋渡しの役ができれば最高だ。
阿部和重の言うとおり、単一文化にはならないために。
すばる投稿作が学園が舞台のメタ文学ということで『やぎ少年ジャイルズ』(1、2)をアマゾンにて1500円で買った。
さっそく創元応募作のほうでパクらせてもらった。
あと神無月書店で『楽天記/忿翁』を2850円で購入。
14日には15年振りに名古屋シネマスコーレで映画を観に行ったついでに『戦争×文学17』も後藤明生目当てでジュンク堂で購入してしまい、お金がなくなってしまった。
だがさらに17日にユニクロで、プレミアムダウンウルトラライトも入手。
いやー、暖かくて軽いなあ。
部屋着だけども。
それはともかく、ふたつの道が共倒れになっても、同人誌の逃げ道があるし、大丈夫だ。
思いっきりやればいい。
にしても賞と買い物ばかりの即物的欲望ブログ。
哀しい限りです。
あとは占いか。
現世利益。
程度が低い人間。
でも、あんなさんの「あの子の眼についての法則」を読んだ。
言語の物質性に引っ張られている。
イメージなき世界。
しかし逆に古典的な詩は絵の如くからの解放。
「世界がうごいてまんまるな眼球をつつんでいる」
天動説だ!
「波もたてずに一瞬で」
地層を平面にする力。
隼見果奈も片瀬チヲルも去年の文藝賞の予選を通っていた。
どんどん書くべきなのかな。

大勝負

野獣の青春 [DVD]

野獣の青春 [DVD]

周りのひとの影響や、ワセブンや文フリでの結果を踏まえ、来年10年振りに大手文芸誌の新人賞に応募することにした。
いろいろと悩んだが、まずは、すばる文学賞に挑戦つもり。
今月書き始めたSFではなく、2011年に書き起こしたメタ文学を送ろう。
震災前後を縫って書き継いだ思い入れが久しぶりに大きい作品だ。
1995年の映研を舞台にした青春悲喜劇。
ゆるい青春物の感じがすばるに合うような。
ことしのすばる文学賞は、源ちゃんの元妻が受賞したとか。
ほんと、節操がないなあ、集英社は。
ま、いいや。
群像新人文学賞にも送ろうかな。
あんまり先のことは考えないようにするか。
阿部さんの子供は、男の子だそうだが。
とにかく創元SF、すばるの結果次第で決めよう。
予選でも通れば連続して投稿して、洩れれば大変に忙しくなるけど群像に送るかな。
いや、文体が軽いから、無謀か。
また、津村記久子は会社勤めを辞め、作家業に専念したよう。
彼女は結構な映画好きらしいが、私はあした名演小劇場で『野獣の青春』を観に行く予定だったけど、近所のツタヤでレンタルができるから、金曜日にシネマスコーレで、『テロルの季節』を観ることに変更した。
そして、水曜日は、イケダに『SFマガジン』1月号を買いに行こう。
SF作家クラブの一級の史料が掲載されているらしい。
イケダには、『すばる』がなかった。
8日にわざわざ遠い精文館まで自転車で行って買ってきた。
ほかに『怪奇小説精華』『ビリー・バッド』などを購入。
あとイケダでは、『言葉の外へ』を買った。
「小説家は言葉のプロだから」という言葉が嫌いだとか。
言葉の強制力などに無関心すぎるから、だそう。
確かに。
言葉を飼いならすのは不可能だ。
逆に支配されている。
高貴なひとは新しいことをし、善きひとは古いことをする。
ツァラトゥストラは、かく語りき。
結局、6年振りに『群像』は買わなかった。

実になる

abnormalize(期間生産限定盤)(DVD付)

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冬になると、創作意欲が湧く。
蓮實重彦も冬の仕事のほうが、優れたものを書けると朝日新聞で述べていた。
チャペックは、秋が命の始まりと説いた。
というだけではなく、ただ暇だったから半年ほど休んでいた小説執筆を12月から再開した。
この間、小説の手直しや、評論、エッセイ、梗概などは書いていたが。
腰痛や風邪、便秘に苦しんだ期間でもあった。
そして、出来あがった同人誌で、いままでとは違う完成した作品と呼んでもいいようなものが、ようやく書けたという実感を持てた。
自信みたいなのも、少々甦ってきた。
執筆しているときは辛いだけだったけど。
しばらくは、SFを書いていきたい。
成功は結果であって、目的ではない―フローベール
映画は『カイジ2』を観た。
天津・向井が出ていた。
音楽は、凛として時雨を聴いた。
21日のMステに出るのが楽しみ。
本は、カミュ『最初の人間』ラファティ『昔には帰れない』ピランデッロ『月を見つけたチャウラ』奥泉光いとうせいこう『小説の聖書』など、文庫ばかりを買った。
あとはアニメの『ジョジョの奇妙な冒険』『サイコパス』を観る。
最愛のひとを亡くすことはつらいことばかりではなくて素晴らしい経験だ。
人間の残酷性を知って、初めて優しくなれる。
みたいな名言が心に残った。
来週のブログは火曜日に更新します。

トンボの茶碗が割れた

20世紀SF〈2〉1950年代―初めの終わり (河出文庫)

20世紀SF〈2〉1950年代―初めの終わり (河出文庫)

大幅な寝室の模様替えをした。
くしくも、『平清盛』で、京から福原に遷都する回の日に、奥の部屋から座敷にベッドをしつらえた。
三島の命日でもあった。
古いベッドは、イタリア製なのに小さくまるで昼寝用みたいだった。
新しいのは、がっしりと安定感があり、そこにムアツの敷き布団を載せ、とても気持ちがいい。
東京旅行を終えて、午前中に起床できるようになり、きのうは「父さんもどき」を読了した。
ヴァリス』や『時は乱れて』は途中でやめてしまっているけど、ディックの短篇はおもしろいなあ。
山口美妙さんが、ディックは長篇よりも短篇のほうが優れている、みたいなことをツイートしてたことがあったっけ。
創元SFの『原色の想像力』も少しずつ読む。
案外レベルが高い。
『NOVA』よりおもしろいんじゃないか。
『ハーモニー』『屍者の帝国』は頓挫。
千年の愉楽』も。
増刷された『新潮』の安部公房「天使」も読めず。
代わりに「吉野太夫」を読む。
初見では読みにくそうで敬遠したが、いざ読み進めるとなかなか引き込まれる。
あとは『野火』「けがれなき酒のへど」「揚羽蝶の島」。
『通話』は「文学の冒険」、それから『魔法』も少し読んでいる。
相変わらずに、軽いものしか消化できない。
それから、鶴書院の野口さんや、尾関さんから手紙を受け取る。
同人誌の感想が書かれてあった。
ふたりともエネルギーを感じてくれたよう。
ありがたいことです。
両氏の作品も同封されていて、目を通している。
プロ作家でなくても、老齢まで同人として作品を作り続けるのはほんとに素晴らしいことだ。
あやかりたいです。
自分のテーマを持って、使い古された主題を更新していくようなものを書いていきたい。
桜庭一樹みたいだけども。
そして、『デミアン』のはしがきを再読。
またまた感動する。
だが、今朝、馴染み深い豆乳を入れる器を不注意で割ってしまう。
メルキド8が、なんだかんだで37冊はけ、生活にも張りがでてきた矢先に起きた悲劇。
新人賞用の梗概をきのう書き始めたし、ワセブンとミステリーズに落ちた低空飛行の1年が、来年に向け安定するための手荒な号砲だったと、とりあえずそう信じて。

文学フリマを終えて

今回の第15回は、前回出展したの2010年12月の文学フリマより多い売り上げだった。
物々交換したり、イベント後に手渡したりしたものも含めれば3900円売れた。
前回は、3000円くらいか。
ありささんや鬼頭くんが来てくれて、短い時間だったが、いろいろ話せて楽しかった。
ありささんのお子さんは、ゆうりくんというそうで、電車が大好きだった。
別れ際、手を振ってくれて可愛いかった。
鬼頭くんは夫妻でやってきた。
模索舎タコシェにも行ったそうだ。
「怪処」という同人誌や、同人ゲーム、桃鉄石ノ森萬画館なんかについて喋った。
それからまったく新規のお客さんが、メルキド5号を買ってくれ、隣のブースの國學院大學のサークルの方も新刊を購入して頂いた。
ほとんどブースを離れなかったので、入手した同人誌は、「ことのはアウトプット第6号」「幻視社6号」「月の記憶」「小説π10号」「横線」「サロン・ド・マロリーナ4号」とまた少なめ。
あと、フリーペーパーももらったはずだけど、手元にないので、兄が持っているのか。
兄は、実験倶楽部、京都ジャンクション、高村暦、文学結社猫などを購入。
SLANGや東京大学文学研究会、童チョコなんかも覗いてみたかった。
ちなみにメガネのほうが弟です。
文フリ後は、新宿の思い出横丁の「鳥園」で、宮沢くんと打ち上げ。
その足で、ブックファーストになだれ込み、翌日は紀伊国屋模索舎で、アマゾンで買えば3500円は得する買い物を15000円ほどしてしまう。
売り上げがほぼ消える損。
帰郷後、風邪を引き、全身が痛かったが、きょう回復。
それで、電子書籍端末のリディオを購入しようとするも、バックライトがついていないようなので見送った。
いろいろ買った本を読むにつけ、センスをもって磨かないといけないと思う。
まずは誤字脱字病を完治させることがなによりも大事だが、それには小さな心遣いだけでどれほど大きな差が出ることか。
いつも後悔ばかりなので、先手を打てるようにしたい。
売り上げはとても少なくても、まだ満足のいくものはつくれていないので、大赤字だが、創作を続けていきたい。
小集団こそが民主主義の良さだと、ハンナ・アーレントも言っているそうじゃない。
太陽の党とは違うものでね。
あんなさんやどきんさん、潔さんに来てもらえなかったのが残念だったが、まずは来年の大阪春の陣、そして東京11月の文フリに向けてより切磋琢磨していきたい。

次のSeason

UZA (Type-A)(数量限定生産盤)【多売特典生写真無し】

UZA (Type-A)(数量限定生産盤)【多売特典生写真無し】

いや〜、同人誌ついに完成した。
メルキド8」
ウィンドウズ8は、あまり売れていないようだが。
詳しくは以下へ。
https://sites.google.com/site/merukidoshuppan/
今号も誤字脱字だらけなんだが、なんとか自嘲から立ち直った。
そこそこ楽しんでいただける内容になっているのではないか、と。
だから調子に乗って、いろんなひとに声をかけた。
でもありささんは向こうから関心を示してくれたし、キトウ氏はもともと文フリに行く予定だった。
これは釣銭を多めに用意していたほうがよさそうだぞ。
8号は、次松くんと西井さんの小説を載せさせてもらった。
ふたりとも大阪府出身
どちらもとても短い作品だが、いままで松原兄弟以外の作品は、7号の西井さんと私の対談だけだったので、純粋なものは初である。
来年の9号は、もしかしたら宮沢くんと杏さんの小説を寄稿してもらえるかもしれない。
私の新作は群像やワセブンの新人賞ではなく、同人誌発表でも応募できる賞に送ることにして、9号にできればふたりと一緒に載せたい。
それと、西井さんの小説もありか。
あといくつの夢を見ようか?
熱い想い この胸に秘め
輝く季節を みんなで
駆け抜けよう
潔さんは、サークル参加するのかな?
兎にも角にも、メルキド48までやりますよ〜。
きょうは、楽屋ネタばかりで申し訳ない。